八雲立つ

04 08, 2018
山陰旅から帰ってきた直後から、樹なつみ先生の名作『八雲立つ』を夜な夜な読んでいた私・・・(だからブログの更新が止まっていたという説も)。

ずいぶん昔に一度読んだことがあったんだけど、山陰旅で立ち寄った浜原駅の駅舎内に設置されていた本棚に、「山陰ゆかりの漫画」がズラッと並んでいて、その中にこの『八雲立つ』があったので、久々に読みたくなっちゃって。

古代出雲族の怨念を昇華させるべく、巫覡(シャーマン)の少年・闇己と、古代東出雲の鍛治師の血統を受け継いだ学生・健生のコンビが日本全国を飛びまわって闘っていくっていう・・・古代出雲族のことが割と気になる私にとって、たまらぬ題材。出雲族とか大和族とか聞くとワクワクしてしまう。

昔のことは昔に戻らない限りこの目では見ることができないので、どうしたって妄想の域を出ることはできないけど、やっぱり日本のルーツって気になっちゃう。特に今年は初詣に出雲大社に行ったしね・・・浸りたいの、出雲のロマンに・・・

樹なつみ先生の描く男の子たちはみんなそれぞれ魅力的で、読んでいて「キャーッ!」と惚れてしまうシーン、多数。(・・・その分女の子キャラがどうも弱いような気がする・・・なんか魅力に欠けるというか。←嫉妬じゃないよ)
ストーリーは前半がすごく面白い!もう、ぐいぐい引き込まれる。後半は、正直ザーッと読む感じだったけど、それよりも何よりも、今年に入って続編がスタートしたということが驚き!気になるよ続編・・・普段あんまり漫画は読まないけど、これは読んでしまうかも。

素敵な夫婦像~鎌倉ものがたり

01 18, 2018
お正月休みの間に『DESTINY 鎌倉ものがたり』を観に行った。

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズは二人とも好きなので、同じ山崎貴監督の作品だし、なおやんも一緒にどうかな・・・と思ったけど、妖怪や魔物や幽霊が出てくるファンタジードラマと聞いたので、誘うのはやめといた。(なおやんはファンタジーを観ると混乱するかバカにするかのどっちかになる)

というわけで一人で観に行ったわけだけど・・・なんだかもう、泣けて泣けて仕方なかった・・・
人と魔物が共存している古都・鎌倉を舞台に、堺雅人&高畑充希演じる新婚夫婦のまわりで不思議なことがいろいろ起こるという話。この夫婦がとても可愛らしく、とても素敵で、その素朴な夫婦愛に涙が出た。

鉄道マニアの旦那さんが天賞堂の高額な鉄道模型(9万円・・・)を買ってきて奥さんに叱られるシーンは「あるあるあるある・・・」と共感したけど、でもなぜだろう、うちにはこの物語の夫婦のような可愛らしさがない・・・

堺さん演じる旦那さんの「何があっても妻と一緒にいたいんだ!僕が守る!」という包み込むような愛(鉄オタだけど)と、高畑充希ちゃん演じる奥さんの「旦那さんがとっても好き!」というまっすぐな気持ち・・・夫婦っていいものだなぁと思った。

多分、うちにはこの映画の夫婦のような「まっすぐな気持ち」が欠けてるんだろうなぁ。

この前、テレビでテレサテンの『時の流れに身をまかせ』が流れていたので、二人で口ずさんでいたんだけど、

♪ 一度の人生それさえ
♪捨てることもかまわない


というところで、ふとなおやんに

「私のために人生捨てられる?」

と聞いたところ、

「そりゃ無理だ!僕は自分のことで忙しいんだ!」

と即答された。・・・決死の覚悟で黄泉の国まで奥さんを連れ戻しにきた堺雅人とは大違いだよ・・・

奥さんも奥さんで、「焼いた後に冷蔵庫で冷たくした焼魚」が好物な旦那さんのために、それを作ってあげるんだけど、そんな旦那さんの謎のこだわりにもちゃんと楽しく付き合ってあげるところに愛を感じる・・・

うちの旦那さんも(言うまでもなく)こだわりがハンパないので、私も一応「はいはい」と聞いてはいるけど、この映画の奥さんと違うところ・・・それは、たまに「・・・いい加減にしろー!!」とキレてしまうところ。しかも本気で。かわいい奥さんとは程遠い・・・

現代では女性も強くなったし、何かと男女平等、家事も平等、稼ぎも平等、と言われる世の中になったけど、でも、この映画のような、いい意味での「旦那さんらしさ」「奥さんらしさ」ってなんだか素敵だなぁと心底思った。ま、もちろん「愛し合っている」ということが大前提だけど。

ストーリー自体はまさにファンタジーで、『千と千尋の神隠し』の世界観に似ている。「妖怪や魔物がイキイキと住んでいる街」って、実際にあるよね・・・

結構ドラマを見ている その2

11 17, 2017
今見ているドラマを語るシリーズ、その1のつづき。

その1は『THIS IS US』だけでいっぱいになっちゃったので、今回は簡潔に・・・と言いつつまた長くなっちゃうかもだけど・・・とにかく残りのドラマを全部書くよ。

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この声を君に

頭がガチガチの数学脳の主人公が、朗読を通して自分を徐々に開いていく、という話。
ストーリーもいいけど、どちらかというと「今回はどんな朗読が出てくるかな?!」ということを楽しみにしている。
ドラマの中で銀色夏生さんの詩が朗読されたのには驚いた。

「祈るように願う
形から入っても
思いがそれに続きますように

祈るように願う
悲しみの海は深くはないと
あの人が気づきますように

祈るように願う
何度でもやり直せることを
あの人が気づきますように

祈るように願う
今見えるものにも別の面があることを
あの人が気づきますように

祈るように願う
今悩んでいるその場所から
心だけは飛び出すことができることを
あの人が気づきますように」

(詩集「風は君に属するか」より)

銀色夏生さんの本は『つれづれノート』シリーズしか読んだことがなかったんだけど、この前KYONから銀色さんの詩集を紹介され、初めて彼女の詩を読んでみたところ、これがまたどれもこれもスーッと心に入ってくる詩ばかりで、すっかりハマってしまった。
ドラマの中で朗読されたこの詩もいいけど、初期の作品(可愛い恋心が歌われている)も切なくてたまらない・・・

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ワカコ酒 シーズン3

見るともなく見ているドラマ。
私は全くお酒が飲めないんだけど、仕事帰りにひとり酒を楽しむワカコの幸せそうな顔を見ていると、「お酒が楽しめるって、いいなぁ」と心底思う。毎回美味しそうなお店(実在)が出てくるのも良い。

しかし、やっぱりお酒って、飲んでいる人のオーラを開くよね・・・こう、隙を作るというか(良くも悪くも)。だから隣の人とすぐに打ち解けたりするんだろうなぁ。感情も開くし。
一方、喫茶店とかだと「今は一人の時間を楽しんでるので邪魔しないでくれ」オーラがみんな出ている。やっぱり私はそっちの方がいいかも・・・

と言いつつ、美味しそうなおつまみを食べながらビールを「ぷしゅーーっ!」と飲み干すワカコの姿を眺めるのは、なかなかに癒される。

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陸王

録りためていた4話分をこの前一気に見た。俳優・役所広司の善人感がよく出ている。(さっき「やくしょこうじ」さんの下の名前ってなんだっけ?と思ったけど、「やくしょ・こうじ」さんでした、そういえば・・・「やくしょこうじ」が苗字かと思ってしまった)
いい仕事をしたい!という想いは、自分も周りも幸せにするなぁと。そんなことを、見ながら思った。

そういえば、何もかもうまくいかなくてヤケ酒をした大地(山崎賢人)に、飯山(寺尾聡)が
「・・・美味くなかったろ。
何かから逃げ出して飲む酒は、不味いんだよ。
俺も長いことそうだったからな。」

と声をかけるシーンがあり、そこで「ほほぅ・・・ワカコ酒みたいなひとり酒は美味しいけど、ヤケ酒は不味いのね」とメモをした下戸な私。

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明日の約束

高校生の自殺、いじめ、家庭問題、母の束縛、モンスターペアレント・・・重いドラマだけど、毎回進んで見てしまう。

ドラマ自体はフィクションだけど、実際に起こった事件がベースになっている・・・らしい。

その事件を追ったルポタージュがこれ。

『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』福田ますみ 著

・・・思わず入手してしまった・・・けど、読んだら暗い気持ちになるかな。慎重に読もう。

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監獄のお姫様

学生時代、某刑務所に慰問演奏に行ったことがあるんだけど、その時『ふるさと』を演奏したら涙を流している人がたくさんいたな・・・ということを思い出しながら、たまに見ているドラマ。

「私は絶対に刑務所に入るはずがない」「自分が裁かれる側になるわけがない」と思っている人も、人生何がどう転ぶかわからない。わからないんだよ・・・としみじみしてしまうけど、ドラマ自体はクドカンらしいノリ満載で、刑務所すら楽しい場所に見えてしまう。・・・のは、いいのかどうかわからないけど。とりあえず、菅野美穂が綺麗。

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以上、今期見ているドラマでした。
リアルタイムではなかなか見れないけど、夜な夜な一気に録画を見たりするのが楽しかったりする。

結構ドラマを見ている その1

11 17, 2017
今まで連続ドラマはそんなに見る方ではなかったんだけど(録画がたまるのがイヤで・・・たくさんたまってくるとだんだん録画に支配されている気分になってきて、「見たい」が「見なくちゃ」になってきて、結局疲れて見なくなる、というパターン)でも、今期は我ながらかなり見ている気がする。

現在、連続録画予約をしているドラマは、
・THIS IS US~36歳、これから
・この声を君に
・ワカコ酒 シーズン3
・陸王
・明日の約束

あと、たまに見るのは
・監獄のお姫様

・・・あらやだ、こんなに見てるなんて。もしかして超テレビっ子なのかしら私って。

以下、印象に残っているシーンなどなど。

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THIS IS US~36歳、これから

ケイト、ケヴィン、ランダルの三つ子の人生模様。見ると毎回心があたたかぁくなる海外ドラマ。いいセリフがたくさん出てくる。

第5話でケヴィンが幼い姪っ子たちに一枚の絵を見せながら生や死について語るシーンがすごく良かった。

「・・・すごいことだと思わない?
100年前、俺が会ったこともない男がカバンひとつでこの国に来た。
彼には息子がいて、そのまた息子がいて、そのまた息子がこの俺。」


(子供たちに絵を見せながら)
「最初、描く時に思ったんだ。この辺りに100年前の男を描いて、それから下の方に俺を描こうって。
・・・で、そのうち思った。
もしも、みんなも絵のあちこちにいたら、生まれて来る前もここにいるし、しかも死んだ後もいたら?
そして、みんながどんどんお互いの上に色を重ね続けていくんだ。最後にはバラバラだった色が混ざって、一つの絵になる。」
 
「俺の父さんはもうこの世にいない。死んでしまった。でも、そばにいる。毎日一緒だ。みんな、この絵のどこかにいる。」

「人はみんな死ぬ。愛する人も死ぬ。その日は明日かもしれない。ずっと先かもしれない。
だけど、こう考えると素敵だろ?
誰かが死んでも、会ったり話したりできなくなっても、その人は同じ絵の中にいる。
きっと全てはそういうことなんじゃないかな・・・そこに死はない。
“君”も“俺”も“彼ら”もない。みんながいるだけ。」

 「始まりも終わりもないんだ。・・・この中に、みんながいる。」


この「一枚の絵の中に全てがある」っての、いいねぇ。この一瞬一瞬の中に、全てが詰まっている・・・会ったこともないご先祖様も、これから出会うであろう人たちも。まだ発見されていない科学の法則も、歌われていないメロディーも、未来に誰かが書くことになる物語も、この絵の中に、この『いま』の中に、全て、ある。・・・クゥー!(好きなんです、こういう考え方)

第6話も良かった。
母親との関係が微妙な思春期の女の子にケイトが言う言葉。
「あなたのママも完璧じゃない。嫌なこともあるだろうけど、大目に見てあげて?・・・じゃないと後悔する、本当よ」

この「大目に見てあげて」って言い方が良い。「許してあげて」だと「許せるわけないじゃん!」と反抗したくなるけど、「大目に見てあげて」だと、なんか、できそう。
子供から見たら「大人のくせに!」って思うことがたくさんあるだろうけど、「大人のダメさ加減を大目に見てあげる」というワザを身につけた子供は、きっと強くなる。

あと、ランダルが出勤前、ネクタイを締めて家族に話すシーン。
消防士やミュージシャン、小説家などの華やかな仕事ではなく、先物取引のビジネスマンである彼・・・だけど、

「僕の父さんはネクタイをつけるのが義務だった。
でも僕は、つけたいからつけている。
それは知っていてほしい。」


と、堂々と話す。
ネクタイって、仕事が嫌いな人にとっては「社畜の証」だけど、仕事に誇りを持っている人にとっては立派な「勲章」なんだなと。


とまぁ、脚本が素晴らしいんだけど、しかし・・・吹き替えが若干微妙。
ケヴィン役の吹き替えは俳優の高橋一生さんがやってるんだけど、やはりプロの声優さんたちと比べるとどうしても不自然感が拭えない。
・・・でもまぁ、『デスパレートな妻たち』でスーザン役をやった萬田久子も最初は散々言われてたけど、今では「スーザンといえば萬田久子!」というくらい自然になったことだし、ケヴィン役も徐々に馴染んでくるのかな。


・・・と、『THIS IS US』だけでこんなに長くなってしまったことに、今、少々戸惑っている。
ちょっと記事分けます。その2に続く・・・

夫婦暮らしの大先輩の言葉ー沢村貞子

11 10, 2017
KYONからプレゼントされた『わたしの茶の間』を読んだ。

浅草生まれの下町育ち、気風の良さで知られる名女優・沢村貞子による珠玉の随筆集。

子供がいない夫婦二人暮らしの生活模様や、日々の中で気づいたこと、老いへの心構えなどが丁寧に綴られていて、読み終わった後はなんだかキリッとした気持ちになった。彼女の粋な生き方を見て、こっちまで背筋が伸びた。

特にご主人への愛情が素晴らしい。
料理を用意していても、例えばご主人がお昼に豚カツを食べてきたと聞いたら、用意していたビフテキは潔く引っ込め、のりにお漬け物、味噌汁を用意し直す・・・なんという妻のかがみ!!

「料理は、夫が食べるためにこしらえるもので、その料理を食べるために夫がいるわけではない。」(「食べさせる情愛」より)

ガガーン!
・・・うちなんて「あ!これ賞味期限切れてる!早く食べないと!ほら、なおやんも食べて食べて!今日中に食べて!」と、つまり、料理を食べるために人間がいる、という状態になっている。料理が主人、我々は奴隷。


他にもこんな話もあった。
料理を教えてほしい、と家にやってきた女性の中に、5歳の一人娘に自分の夢を託しているような女性がいた。娘には何でも与えているのに、この頃は娘が妙に機嫌が悪くて・・・と彼女が愚痴をこぼしたので、
「すこし甘やかしすぎたんじゃないの?」
と言ったら、彼女はトタンに黙り、そして、

「あなたはお子さんがいないから・・・母親の気持ちはおわかりにならないんです」

と言い、それっきり家には来なくなった、と。

おていちゃん(←沢村貞子さんの通称)は「年甲斐もなく余計なことを言ってしまった・・・」と反省しながらも、
「でも、傍目八目(おかめはちもく)ということわざもある。子供がないから、ほかの人の育て方がよく見えるし、自分の育てられ方をいつまでも覚えているのかもしれない。」
・・・とひとりごとを言ったりする。

いや~これは・・・あるね・・・あるあるだよ・・・私も言われたことがあるし、他の人が言われている現場を目撃したこともあるよ・・・

多分、「あなたにはわからない」と言う人は、もういっぱいいっぱいになっていて自分が否定されるような反対意見は少しも聞きたくない・・・というある意味とても辛い状態なんだろうけど、でも、「あなたには子供がいないから」と言われても事情は人それぞれで、自ら望んで子供を持たない人もいれば、どんなに努力をしても授かれない人もいて。妊娠した後流産を繰り返している人もいるし、死産してしまった人も。中には、お子さんは生まれたけれど、幼くして亡くなった、という人や、離婚して今子供は夫側にいる、という人もいる。言わないだけで、本当に事情は人それぞれだ。「子供を持ったことがない人は・・・」と決めつけられて、密かに傷ついている人もたくさんいるはず。

そしてお母さんになった人だって、10人いれば10人のお母さん像があり。気持ちが120パーセント子供に向いている人もいれば、50パーセント、10パーセント、1パーセント・・・ほんと、いろんなお母さんがいる。子供のことに一生懸命になり過ぎて悩む人もいれば、子供のことが嫌いになりそうで悩む人もいたり。「母親というのはこういうものだ」と世間に一括りにされることに違和感を感じている人もいると思う。

結婚した人もしていない人も離婚した人も、子供を産んだ人も産んでない人も、そういう状況や環境で決めつけたりカテゴライズしたりしないで「ただの人間」同士裸の心で付き合えば、お互いの違いを面白おかしく語り合える・・・と私は思っているんだけどね・・・なかなかうまくいかないこともあり。私は着込んで話すのが苦手だけど(着込むくらいなら一人でいたいと思ってしまう)でも中には、人付き合いはしたいけれど、でもさらけ出したくはない、ずっと着込んでおきたいって人もいるよね・・・違う意見なんて聞きたくないって人もいるよね・・・傷つきやすい人ほどそうだと思う・・・(私もわりと傷つきやすい方だと自分では思っているけど、でもその傷を修行のネタにするクセがあるのでなんとかなっているのかも・・・)

もし、私の余計な一言で傷ついた人がいたら、ごめんなさい・・・

と、おていちゃんにつられて私もちょっぴり反省しつつも、「でもまぁ傍目八目って言葉がある通り、当事者には見えない、第三者にしか見えないこともあるさ」とも思うので、これからも傍目八目ごっこというか、自分とは状況が違う人から客観的な意見を聞いたり、自分も言ったりしたい、と思ってしまう。また口が過ぎたらすみません(もう先に謝っとくわ)。


長くなってしまったけど、最後におていちゃんの言葉をいくつか引用して終わりにします。


夫婦について。
「ときには、そのつまらないことがこじれて、お互いにやり切れないほど追いつめられることもなかったとは言えない。それを救ったのは、どうしても、この人と一緒に暮らしたい、という必死の願いだった。」


長続きする秘訣を聞かれ・・・
「その人と別れたくない、そう願うこと」


「結婚生活とは一種の芸術作品だと私は思っている。」


「“いいこと”をすればすぐ皆が協力し、ほめてくれる、と思うのは甘ったれである。」


「しあわせとは、決して、魔法のランプのようなものではない。毎日の暮らしの中で「ああ嬉しい」と感じる、小さな点のようなもの。その点が、ひとつよりふたつ、三つより四つと。数がふえて線になってゆくように。」


以上、夫婦二人暮らしの大先輩・沢村貞子さんの言葉でした。

本の街に通う女 その1

11 05, 2017
神保町で一週間開催されてきた神田古本まつりが、今日幕を閉じた。

今年も最高に楽しかった・・・古本フォーエバー・・・

例によってほぼ毎日古本まつりに顔を出したので(本が欲しくて行くというより、「そこにいられるだけで、あたし、幸せです・・・」という究極の愛から身体が勝手に神保町に吸い寄せられるという感じ)この一週間の記録をこれからまとめてみる。

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(先週の)日曜日。KYONとまわる。
詳しくはこちらの記事にて→古本まつり・女ふたり歩き1日目

この日買った本はこちら。

・『ふたりの本棚』近代ナリコ&市川慎子
・『岡本太郎の東北』
・『まさかジープで来るとは』せきしろ&又吉直樹
・『第三の眼 秘境チベットに生まれて』ロブサン・ランパ

『ふたりの本棚』は、本好き女性二人による本にまつわる往復書簡。読んでみたい本の名前がたくさん出てきてメモ止まらず。特にアガサ・クリスティが別名(メアリ・ウェストマコット名義)で書いたという普通小説が気になる。
著者のお二人は似ているようで実はタイプが違うし(近代さんの方がスレている印象)、年齢も市川さんの方が歳下なので、なんとなく市川さんの方が気を遣いながら書いている感じがしたけど、でも好きなものをこんな風に(たまに反対意見も言い合いながら)語り合えるのはいいもんだなぁと思った。

『岡本太郎の東北』・・・東北地方の不思議な(そしてちょっぴりゾクゾクっとする)風習を、岡本太郎が撮り、語る。秋田のナマハゲ、岩手の鹿踊り、青森のオシラさま・・・どれもこれもなかなかに強烈だけど、岡本太郎の眼を通して見ると、 なんだかストンと腑に落ちる。恐山のレポートが面白かった。

『まさかジープで来るとは』・・・作家せきしろと芸人又吉直樹による自由律俳句集。ひとつひとつの句はたった数文字なのに、読むとなぜか脳内に壮大な物語が広がるという摩訶不思議な本。

・又吉作品
「剃ったのに剃れと言われている」

「夏祭りに行くか迷っているふり」

「急行が徐行している」


・せきしろ作品
「借りた鉛筆が薄い」

「運動会が行われている気配がする」

「犬に挨拶させようとしているから待っている」


散文もいくつか収録されているんだけど、又吉の「テーブルの下で向かいの席の人に足を踏まれた時、相手に謝罪されたり、会話が自分のために中断されるのが嫌なので足を一切動かさずテーブルの脚のふりをする」という話を読んで、なんかわかる・・・と電車の中でニヤニヤしてしまった。

『第三の眼 秘境チベットに生まれて』・・・チベットのラマ僧が自らの神秘的な体験を綴ったノンフィクション・・・に見せかけたフィクション。著者はチベット僧どころか、本当はイギリスから出たこともない水道工事業者だったわけだけど、偽書とわかってからも、「ムー」的な人たちからは「チベット僧が憑依して書かせた」とか「前世がチベット僧だったんだ、じゃないとここまで具体的には書けない」とか、いろいろ言われているらしい。どちらにせよ面白そうなので購入。こういう怪しげな本こそ、どんとこいだ。


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月曜日。この日もKYONとまわる。
詳しくはこちらの記事にて→古本まつり・女ふたり歩き2日目

この日は1冊購入。

『山からの言葉』辻まこと

私はどちらかというと山よりは海に惹かれる方だけど、この本の表紙に
『「都会人的原始人」辻まこと最晩年の、山から、そして山に向けてのメッセージ』
と書かれていて、この「都会人的原始人」という言葉が気になって手に取った。
というのも、つい先日、何気なく見た某星占いに(うろ覚えだけど)『あなたは都会人の顔と、それとは全く逆の「この森とおいしいミルクさえあればそれでオッケー」みたいな野生人の顔の両方を持っている』というようなことが書かれていて、そうそうそうなんだよ、私の中には常に原始人的な自分がいるんだよ、と思っていたので、なんだかシンパシーを感じてしまって。

しかも後から気がついた(というか先述の『ふたりの本棚』の中にたまたま書かれていて知った)けど、辻まことさんって、あの辻潤と伊藤野枝の息子だったとは。伊藤野枝といえば、夫(辻潤)や子供(辻まこと)がいながら、社会運動家の大杉栄と恋愛関係になり、最終的には大杉栄と結ばれるけど、関東大震災の混乱の中憲兵隊に連行され、無残な殺されかたをしたという・・・
お母さんがそんな波瀾万丈な方だったわけだけど、辻まことさんの書く文章や描く絵はどこまでも温かく、平和。なんだか救われる気持ちになる。



・・・買った本のレビューを書いてたらなんだか長くなってしまった。
とりあえず、つづく。
プロフィール

YUKA

Author:YUKA
都内在住・夫婦二人暮らし。
多趣味な夫にわりとついていく私のおぼえがき日記です。
旅日記は旅先からのリアルタイム更新を心がけています。
(しかし最近は家に帰ってからノロノロと更新することも増えました…)

リンクフリー。コメント大歓迎。
※本ブログのリンク集は都合により現在非表示にしています





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