新潟山形旅6・ラストランで直江津へ

03 21, 2017
新潟旅2日目(3月19日)。新潟駅前の東横インに宿泊中。

新潟2日目の朝は7時に起床。
8時。朝食。
まぁ朝食といっても、東横インの無料朝食ですしね・・・と言いつつ、なんやかんやでパンや焼きそばをもりもり食べる。

茶色系モーニング。

9時。ホテルをチェックアウトし、新潟駅へ。
これから9時半発の団体専用列車に乗るのだ。

団体専用列車、とは・・・

これだ。

485系R編成のサヨナラ運転・・・。このラストランの切符を、例によっていつの間にかなおやんがバッチリ手配していた。おくりびと・・・

これに乗って、新潟・直江津間を往復すると。

私は乗るまでまさかこれがラストランだとは知らなかったので(普通の団臨だと思っていた)乗ってみたらなにやら皆さん本気な雰囲気だったので、「えっこれラストなんだ!」とのんきに驚いた。どうりで皆さん、本格的なマイク(なんか、フワフワがついているプロ仕様のやつ)を持参しているわけだ・・・最後の音を録るんですね・・・

9時半に新潟駅を発車し、しばらくして記念タオルが配られた。

タオル・・・って初めてのパターンのような・・・。こんなんがトイレとかにかかってたら、うちに来たお客さんも動揺するだろう。

車窓から見える風景は、雪があったりなかったり。


春が近い。

少し早いけど、ツアーについていたお弁当をさっそく食べる。

新津『神尾弁当』の幕の内弁当。車窓を楽しみながら、のんびり味わう。

11時28分。直江津駅に到着。

折り返しまで約1時間半ほど時間があるので、とりあえず駅を出て、直江津の街をぶらぶら歩くことに。

つづく。

新潟山形旅5・喫茶と寿司

03 20, 2017
新潟旅1日目(3月18日)のつづき。一足先に私だけ新潟入りし、ひとり街歩きを楽しんだところから。

17時。なおやんから「新潟に到着した!」と連絡が入ったので、新潟駅改札前までお迎えに行く。久々に会うなおやん・・・遠距離恋愛ってこんな感じなのだろうか、と思いながら「ようこそ新潟へ」と迎える。

まずは大阪屋でいつものクラシックバターケーキを購入し、ホテルへ。
これから夜ごはんを食べに行くというのに、なんかもうお腹が減ってきたので、先にケーキを食べる。

ワーイやっぱこれだね!

この大阪屋さんのバターケーキ、一年に何回食べてるだろう・・・

地元の人より食べている予感。

18時。ホテルを出て、てくてく歩き、これまたいつもの『佐渡弁慶』へ向かう。

ここ数年、回転寿司は新潟か北海道でしか食べていない気が・・・安くて美味しいので、遠くてもせっせと通ってしまう。(この場合、交通費を計算に入れないのが我々流・・・交通費にどんだけ費やしているんだか)

しかし、三連休の初日というだけあって、ものすごく混んでいる。番号札を取ってみたら、私たちの番が来るまであと55組もいることが判明・・・遠い道のり。

1時間以上かかると思われるので、その間、古町商店街の喫茶店でお茶して待つことにする。

19時。佐渡弁慶から歩くこと25分で、古町商店街に到着。
古町には昭和レトロな喫茶店がたくさんある。



『喫茶マキ』『エトアール』『香里鐘(カリヨン)』など、どこも素敵そう。

結局、数年前にも入ったことがある『香里鐘』でお茶することに。


2階へと続くシックな階段を上り、ドアを開け、昭和な喫茶ワールドへ・・・

いつもなら「パフェ、いっちゃうか?!」となるところだけど、寿司前なので、私はバナナジュース、なおやんはマンゴーヨーグルトにしておく。

ラスクが添えられている。優しいサービス。
本を読みながら、ほっこりと喫茶タイムを楽しんだ後、お寿司屋さんへ戻ることに。そろそろ私たちの番号が呼ばれるはず・・・

20時。再び弁慶。
戻ってすぐ、呼ばれた(というかすでに呼ばれていて、飛ばされていた模様)。
カウンター席に座って、佐渡産のお寿司をもりもり食べる。


佐渡産天然ぶり、佐渡産サクラマス、佐渡産あじなどなど・・・どれも安い。130~260円くらい。
13皿+エビ汁で、全部で2,800円くらいだった。ごちそうさまでございました。

その後ホテルに戻り、なおやんはすぐに就寝。私はBSの番組を観たりして、0時頃就寝。

新潟旅2日目につづく。

新潟山形旅4・お参りとお買い物

03 19, 2017
新潟旅1日目(3月18日)のつづき。沼垂テラス商店街を出たところから。

沼垂から歩くこと25分・・・
14時55分、こちらのお店に到着。

『ロシアチョコレートの店・マツヤ』。
ロシアチョコレートってどんなんだろう・・・と興味を惹かれてこのお店に来たわけだけど、チョコレートっていうか、チョコレートの入った箱がまた可愛くて、萌えてしまった。

↓買ったもの

マトリョーシカの化粧箱がたまらない。
ロシアチョコレートはまだ食べていないのでどんな味かわからないけど、家に帰ってお茶とともにゆっくり食べよう。
全然関係ないけど、今「ロシア語由来の外来語」で検索したら、アジト、イクラ、セイウチ、ノルマ、コンビナートなどがもともとはロシア語だと書いてあった。へぇー・・・となった。

『マツヤ』からさらに歩く。
雄大な信濃川を渡って・・・

穏やかに海に戻っていく水たち・・・

そして、とうとう着いた、白山神社。

白山神社・・・駅から結構遠いので、行こうかどうしようか迷っていたんだけど、いろんなシンクロがあり、「これは行かねば」と思った次第。
まず、出発前日の夜、都内某所をボケーッと歩きながら、「明日なおやんと合流するまでの間、どこに行こうかな~。白山神社はどうしようかなぁ・・・新潟駅からあそこまでは結構歩くしなぁ」と考えていたら、いつの間にか、(都内にある)白山神社の前にたどり着いていたわけで。
こんなところに白山神社があったなんて全然知らなかったので、「うわぁ!!新潟の白山神社のことを考えてたら、都内の白山神社に着いちゃったよ!!」と驚きつつも、「まぁ、これは行けってことだな」と。
さらに翌朝(つまり旅の出発直前)、家を出る準備をバタバタしながら、つけっぱなしにしていたテレビをなんとなく見たら、なんとまぁ、旅サラダでちょうど新潟旅をやっていて、しかもちょうど、白山神社が映っているではないか。

おそろしいほどのシンクロ。

こんなに後押しされてしまっては、行かないわけにはいかない。こういうシンクロはスルーせずに、楽しんで流れに乗った方がいいことが起こる・・・というか、単純に面白い。ので、ここは素直に、白山神社にお参りすることにした次第。

境内の中に入る。

・・・クマはいいかな・・・

朝テレビで見たばかりの光景を、この目で見る。

デジャブ・・・

境内に咲いている梅を眺めながら、なんとも言えない幸せを噛みしめる。

人生には不思議がいっぱい詰まっているな・・・

この後、白山神社近くの上古町商店街へ。

この中の『ヒッコリースリートラベラーズ』というお店に入り、村上の雪国紅茶と、あと、新潟の伝統菓子「浮き星」を購入。

浮き星は、金平糖のように見えるけどそうではなく、あられに砂糖蜜をかけたもので、お湯に浮かぶらしい。紅茶に入れてみよう。

16時半。新潟駅に戻り、駅前のホテルにチェックイン。
お部屋で少し休憩した後、17時に到着するなおやんを迎えに、駅まで向かう。

つづく。

新潟山形旅3・沼垂で古本とネコ

03 19, 2017
新潟旅1日目(3月18日)のつづき。沼垂商店街をそぞろ歩き中。

13時45分。カフェ『DILL』でランチを食べた後、お目当の古本屋さんへ向かう。

『FISH ON』。お昼を食べる前に見たら閉まっていたので「臨時休業かな・・・」と思っていたけど、ランチ後に来てみたら開いていたので、嬉しい嬉しい嬉しい~!と、脳内で大はしゃぎした。

もともとはなおやんと一緒に夕方の新幹線で新潟入りする予定だったんだけど、どうしてもこの古本屋さんに来たくて、わざわざ午前の新幹線に切符を切り替えてもらったのだ。

いろんな土地の古本屋さんを見てまわるのが楽しくて楽しくて。このお店の棚づくりも素敵だった。食・美術・詩・大正昭和初期文学・村上春樹・植草甚一・映画などなど、いろんなジャンルの棚が作られていて、見ていて飽きない。

こじんまりとした店内をぐるぐる何周もまわり、小島政二郎の『眼中の人』を350円で購入。

すばらしい本と出会えた(まだ読んでないけど)。これだからやめられないよ古書店巡り・・・

『FISH ON』を後にし、沼垂商店街をふたたびぶらぶら。
この商店街の管理オフィス『テラスオフィス』を覗くと、猫さんが寝ていた。

おひるね中。

じぃーっと寝顔を見ていたら、気配を感じたのか、ムクッと起きた猫さん。

「・・・・・」
しばし、見つめ合う。(その後またすぐに寝てしまった)

さらに進み、『沼ネコ焼き』なるものと出会う。

新潟県産コシヒカリ米粉を使用したモチモチの皮に、あんこ、チョコ、カスタードなどが包まれているという、なんとも美味しそうなスイーツ。
さっそくひとつ購入しつつ、お店のお兄さんに「この鉄板の写真、撮ってもいいですか?」と話しかけたら、「全然大丈夫ッス!」とフレンドリーに答えてくれたので、そのノリで、どうしても聞きたかったことを、聞いてみる。

「あの・・・『沼垂』って、『「ぬっ」たり』ですか?それとも『ぬっ「たり」』ですか?・・・『ぬっ「」り』ではないですよね・・・」

・・・そう、「ぬったり」のアクセントがわからなくて、密かにモヤモヤしていたのだ。
そうしたらお兄さん、

「あ、普通に『ぬっ「たり」』ですね~!」

と朗らかに答えてくださった。なるほど、「日暮里」と同じ感じか。スッキリした。(ちなみに私は教えてもらうまで、『「ぬっ」たり』と、頭にアクセントをつけて発音していた。間違っていた模様)

カスタードの沼ネコ焼きを食べ歩き。

(≧∀≦)

沼垂テラス商店街を堪能したところで、またまた歩いて次の目的地へ向かう。

つづく。

新潟山形旅2・沼垂テラス商店街

03 18, 2017
新潟旅1日目のつづき。上野から一人新幹線に乗り込み、新潟に向かっているところから。

12時23分、新潟駅に到着。
なおやんは夕方に新潟にやってくるので、それまでの約4時間の個人行動タイムを有意義に使うべく、急いで駅を出て、早歩きで目的地へ向かう。

はやくはやく、なおやんがくるまえに!鬼の居ぬ間に!

前のめりで歩くこと約15分。
沼垂(ぬったり)テラス商店街に到着。

もともと市場として使われていた長屋を改装して、新しくてオシャレな商店街として再生された沼垂テラス商店街。

長屋の味わいがしっかり残っていて、昭和な雰囲気を醸し出している・・・

↑この写真の一番手前は昭和レトロ雑貨を扱うお店なんだけど、店頭に置かれたテーブルの上には達磨などの縁起物雑貨が所狭しと並んでいて、思わず見入ってしまった。

そして、このワチャワチャと置かれたものの中で、なぜかひとつの小さな『打ち出の小槌』だけが無性に気になり、なんとなく手に取ったら、打ち出の小槌の表面に文字とイラストが描かれていることに気づいた。なんだろう?と目を近づけてよくよく見てみたら、文字は「みやじま」で、イラストは「厳島神社の海に浮かぶ大鳥居」だった。震えた。
何を隠そう、旅に出る時はいつも、厳島神社の旅守り(宮島の砂が入っている)を持参している私・・・さらに、我が家の神棚は厳島神社のもので(結婚式の時にいただいた)今日も家を出る前に手を合わせ、「これから新潟へ行ってきます。新潟の神様によろしくお伝えください」と厳島神社の神様にお願いしておいたのだ。まさか新潟に着いて一番最初に手にしたものが、広島の宮島のものだなんて・・・「見守っておるぞ」と言われているようで、嬉しくなった。

打ち出の小槌をそっと戻し、他のお店もぶらぶら見てまわる。ギャラリーや北欧雑貨のお店、陶芸工房など、オシャレなお店がいろいろ並んでいて、見ていて楽しい。
しかし、私が一番行きたかった古本屋さんは閉まっていた・・・ガーン・・・臨時休業かな・・・と、ちょっと落ち込んだ。

でもまぁもう少し待ったら開くかも、と思い、まずはカフェでランチを食べることに。

『DILL』。こじんまりとしたかわいいカフェ。

窓際の席に座り、パスタランチをオーダー。
目の前には本が数冊置かれている。

こういうのを見ると、必ず手に取っちゃう。

又吉さんの『東京百景』を取り、お料理が来るまで読む。

前に立ち読みでパラっと読んだことがあったけど、改めて読むと面白い。
「冬の市ヶ谷釣り堀の風景」の項が好き。
後輩と一緒に有名なラーメン屋『くるり』に入ろうとしたら、後輩が突然「駄目だ!」と言い、何かと思って看板をよく見ると、そこは『くるり』じゃなくて『べろり』だった、って話。ひらがな三文字で見た目が似てたから間違えたらしい。別にそのまま『べろり』に入ってもよかったけど、『くるり』だと思って入ろうとしたら『べろり』だった、という衝撃が大きくて、入るのはまた次の機会にしようということになったと。なんか、わかる・・・

と、又吉ワールドに浸っていたら、お料理がやってきた。


前菜のサラダと、タコとフレッシュトマトのパスタ。麺がもちもち。うーん美味しい!
こういうオシャレなのは、なおやんの胃袋を満たさないので(安くてボリューミーなものじゃないとダメな人)一人で食べるに限る。

美味しく素敵にランチを平らげたところで、お店を出て、改めて古本屋さんに行ってみる。
すると・・・オープンしていた!やったー!

というわけで、つづく。

新潟山形旅1・ひとり新幹線

03 18, 2017
今日はこれから新潟へ。明日の夜は山形。

10時過ぎ、上野駅。

今日は上野から新幹線にのるよ

ちなみになおやんとは夕方に現地集合なので、行きはひとり。なおやんは午後の新幹線で新潟に向かうらしい。午前中は鉄道部品の買い出しがあって忙しいんだって・・・業者のような人・・・

10時22分、新潟行きのMaxときに乗車。

で、今はこの新幹線の中からこれを書いているところ。

朝ごはんを食べてこなかったので、一応これを持ってきた。

1本満足。絶対一本では満足しない、1本満足。

旅のお供本は、今朝図書館に寄って、予約していた本を受け取って、そのまま持ってきた。

『蕁麻の家』萩原葉子 著
『私の文学的回想記』宇野千代 著

どっちから読むか迷うところだけど、萩原葉子の方はなんだか深刻そうなので、カラッとしている宇野千代の方から読むことにする。

でも、読書もいいけど、今回は音楽も聴きたいところなので、これまた迷う。
昨夜、テレビをつけたら、鬼束ちひろとCoccoが歌番組に出ていて驚いた。思わず録画してしまった。そして、どっちのアルバムも、ウォークマンにバッチリ入っている私・・・メンヘラなのだろうか。(しかしそれ以外にもミュージカル系とか癒し系とかクラシックとかも入っているので、なんかもう、カオス)

新潟までの2時間、新幹線の中でやることがいっぱいあるよ!いそがしいそがし!

(なおやんが2階席の窓側を取ってくれた。うれしい。いつもは窓側には鉄道おじさんが座るので、この貴重な窓側席を堪能せねば・・・)

つづく。

2歳児に学ぶ

03 16, 2017
この前、ちーちゃん&しょーちゃんコンビ(コンビっていうか親子だけど)が我が家に遊びに来た。電動自転車をぶっ飛ばして。

我が家には子供がいないので(大きなコドモおじさんならいるけど)2歳のしょーちゃんのためのオモチャとかは何もないんだけど(本気の飛行機模型や鉄道部品なら山のようにあるけど)そんな中、しょーちゃんは自ら、オモチャを見つけた!

それは、これ。

ドアのストッパーの筒。
しょーちゃんはこの筒を、押したり引っ張ったり観察したりしながら、ゲラゲラ笑っていた。

私はその、
「オモチャがない?なら創造すればいいだけさ!見渡してごらん、世の中にはオモチャが山のようにあるではないか!自分の中に想像力=創造力さえあれば、なんだってオモチャになるんだぜ!」
という、しょーちゃんの精神(本人は別にそんなこと言ってないけど)に感動し、足るを知る、ということを学ばせていただきました。ありがとうございます。

さらに、子供用DVDとかもないので(宝塚のDVDならあるんだがな)しょーちゃんが飽きたらどうしようかな~と思ってたけど、試しに、以前録画した『大和田兄弟ぐるり鉄道旅!~タイ王国知られざる絶景と世界遺産~』という、大和田伸也&大和田獏兄弟がタイを鉄道で周るという番組を流したところ、見事にかぶりついた。結局最後まで見てしまった。すごいな大和田兄弟・・・幼児の心も掴むとは。

やっぱり、子供だからといって、いわゆる「子供もの」だけが好きとは限らないよね・・・
特にしょーちゃんは「子供扱いはやめてくれたまへ」みたいなところが昔からあるように見受けられるので(まだ生まれて2年だけど)大和田兄弟くらいがちょうどよかったのかも・・・。

自分の子供の頃のことを思い出すと、私は逆に「もう少し子供扱いしてくれてもいいよ」と思っていたけど(昔から背が高くて、同い年の子たちと並ぶと頭ひとつ分飛び出ていたので、まわりからも2~3歳上に見られていた)ただ唯一、「子供扱いはやめてくれたまへ!」と思っていたのは、ラーメン屋さんに行った時。あの、子供用のお椀がものすごく不満だった。私はどんぶりで食べたいのに!と、ずっと、ずーっと、ずーーーっと、思っていた。←その反動で今でもラーメンへの執着がすごいんだな

小学生になって、やっとどんぶりで食べられるようになった時は、もう嬉しくて嬉しくて。私の中での成人式は、あの時よ・・・


さて、私もしょーちゃんを見習って、「既に身のまわりにあるものの中で暮らしを楽しむ」ということをやっていこうかね!(と決意する私の横で、容赦無く鉄道部品を集めていく夫・・・)

『馬込文学地図』を読んだ

03 14, 2017
『馬込文学地図』近藤富枝 著。

大正の末期から昭和にかけて、荏原郡馬込周辺(大森~馬込付近)にたくさんの文士たちが移り住み、そこで濃い濃い人間関係が生まれ、恋愛、不倫、離婚・・・と様々なドラマが繰り広げられた、という話。

尾崎士郎、宇野千代、萩原朔太郎、室生犀星、北原白秋、川端康成・・・などなど、馬込文士村に集まった面々の名前を見ると、「おー!大物ばかり!」と、もうそれだけで崇敬の念が湧いてくるけれど、この本の中に描かれている彼らの生活模様を垣間見ると、「この人たち・・・変人なんじゃ」と思わずにはいられない。ある意味、ものすごく身近な気持ちになった。

萩原朔太郎が『妻を他の男に抱かせ、それをみて嫉妬することで沈滞した夫婦生活をもう一度新鮮なものにしたい』という願望を持っていた、というエピソード。
萩原朔太郎は馬込村に引っ越してきてすぐ、宇野千代に
「ぼくたちは倦怠期でね。もう一度夫婦間を緊張させるような愛の技巧を稲子(奥さん)に伝授してくださいませんか。谷崎さん(潤一郎)は友人の佐藤春夫に夫人をつきあわせて、夫婦の間に一種新鮮な気分を取り戻そうと考えているようですが、うまい手ですな」
と相談し、千代さんも「よっしゃ、私にまかせんさい!」と言わんばかりに、朔太郎の奥さんに自分の知り合いの青年たちを引きあわせちゃう。

朔太郎は奥さんのことを結婚当初から「不美人」「バカ」と下に見ていたわけだけど、宇野千代を介して奥さんにダンスを習わせたところ、みるみる上達し、若い男とキャッキャと踊り合うようになる。
服装もオシャレな洋装をするようになり、ヘアスタイルは断髪。見事なモガ(モダン・ガール)となった奥さんを、周りの若い男性が放っておくはずはなく・・・

初めは「新鮮さを取り戻すため」と、悪魔主義的な発想で奥さんを外に出した朔太郎だけど、次第に弱気になり、心に動揺が芽生え始めてきたところで、その命令にブレーキをかけようとしたけれど、時すでに遅し。奥さんは再び檻には戻らず・・・結局、二人は離婚することになる。

朔太郎は離婚はしたくなかったみたいだけど、これまた馬込住民であり、朔太郎の友人でもある室生犀星が『浮気な文明』という作品の中で萩原夫妻の冷戦状態を暴露するような形で世に発表してしまったもんだから、もう離婚は避けられなくなったと。

室生犀星は、朔太郎の奥さんをそそのかした宇野千代のことも目の敵にし(千代さんは頼まれたからやっただけなんだけど)、長い間二人は不仲だったそうな。文豪の世界もいろいろだな・・・

他にも、梶井基次郎が宇野千代に恋をし、それがきっかけになって尾崎&宇野千代夫妻が離婚へと向かった話や、妻子と愛人が二人もいながら、さらに別の女とかけおち事件を起こし、それでもどの愛人のこともキッパリとは手放すことができない広津和郎の話なんかも面白く読んだ。

それにしても、文豪たちの波瀾万丈な恋愛模様を見ていると、根っからの恋愛体質がそういう人生を創り出しているのか、それとも、「文豪としての自分」を保つために潜在的にネタ作りのためにそういう道を選んでいるのか、わからなくなる。
「貧乏、病気、失恋、このどれかがなければ小説は書けない」と謳われていただけあって、この時代の文豪たちは、見事に、このどれかがあるような・・・。このどれかがあるから文学が生まれるのか、文学を生むためにこれらの要因を自ら作り出しているのか、そこは微妙なところだけど。

しかし、いくら実在の人物の話だとしても、本当のところは誰にもわからないし、本人からしたら「いやいや、それは事実ではないよ」と言いたくなることもあるかもしれない。
でも、文豪だもの、そこは「私の人生もひとつのフィクションとして読んでもらえれば」くらいの寛容さがあるかもな。と思いながら、読んだ。

学びたがり屋さん

03 14, 2017
この前美容院で髪を切られながら、担当の女の子と
「私たちって、どんだけ『学び好き』なんでしょうかね・・・」
という話をした。

我々、妙に似ているところがあり、とにかく昔から「苦しいことがあったら、まずは本を読み、自然の中に身を置き、海や川や大地を眺めながら己を見つめる」ということが好きな、修行僧タイプ。

話を聞いていると、若い頃から苦しい時に手に取ってきた本の流れも同じで、笑った。

「己の枠を外せ!」的な興奮系自己啓発本

「ゆるく生きろ」的な脱力系自己啓発本

「心を観察してみよう」的な心理学本

「無駄なものは捨てよ」的な断捨離啓発本

「全ては自分が引き寄せている」的な引き寄せ本

「あなたは無条件で守られている」的な霊界本

「流れに身を任せよ」的なスピリチュアル本

「色即是空・空即是色」的な仏教本

「『私』とは何か」的なインド哲学本

・・・とにかく、もがいてきた。不器用ゆえに、もがいてきた。

外に原因を見つけようとしても、誰かや何かのせいにしようとしても、苦しさは全く消えないので、「苦しみを自分の中の学びとして昇華させていく」という方法にたどり着いたわけだけど、こういう気質って見方によってはマゾ的かもね・・・とお互いしみじみしてしまった(髪切られながら毎回こんな話になる←この時間すら学びにしてしまう生粋の学び好き・・・)。

結局、「より幸せになるために」「もっと良く、もっとたくさん」という思いがある限り、動き回る自分は止められず・・・

AよりもBがいいらしい、BよりもCがより自分に合う、CよりもDが本物、Dの改良版のEがもっと最高らしい・・・より本物を!より真実を!って・・・私はいったいいつまでもがき続けるのか。

世の中にはそんな、「もっともっと」「こっちがより良い」という情報が当たり前のように流れていて、その情報を受け入れてくれる人々がいるからこそ、消費社会が成り立っているんだろうけど・・・その「よりいいものを」「もっともっと」「こっちがほんもの」と進んだ先に果たしてゴールはあるのだろうか、と、自分が反応しない情報に対しては客観的に観察できるんだけどねぇ。

今、世間の中で「よし」とされている商品や方法論や観念が、はたして100年後、千年後にも残っているだろうか、と思うと、多分、ほとんどが消えている気がする。そう思うと、何もかもが砂の城のようにポロポロと頭の中で崩れていき、良いと思い込んでしがみついてきたものが、全て幻のように消え去るわけで。

・・・と、ほとんどが頭の中で消え去った今、それでもしぶとく残る思いは、やはり
「もっと自分の内面を見つめよう(だって今のままじゃダメだから)」
ということ・・・。
どうしても、学びが止められない。
なおやんが鉄道部品(私には何の価値も見出せないけど、なおやんにとってはお宝らしい)を集め続けるのを見て、「なんでこんなに集めるんだ・・・」と不思議に思うけど、それって私が自己探求をやめないのと実は同じことなんだな、と思った。ちょっと前まで私も「より本当の悟りとは」とか、「より本物の覚者とは」とか、探し求めている自分がいた気がする。
断捨離もある意味では同じで、物は減っても、「もっと捨てよう」「もっともっと」「もっとシンプルに」と思っているうちは、何かが増えていっている気がする。「捨てねば」という観念的なものが、積み重なっていくような・・・

この、「もっともっと」「より良く」を楽しめるならそのままでいいけど、私はその「もっともっと」に苦しさを感じるようになってきて、「もっともっと」と思わせている自分の中にある恐怖の種みたいなものを感じるようになったので(老いることを怖がって美容整形を繰り返す人、ってのが一番イメージしやすいかも。本人や同じ価値観を持つ人から見たらいいことに見えても、老いる恐怖を全く持たない人から見たら「あなたは怖がっているんだね」と、その人の中にある恐怖がハッキリ見える・・・ってやつ)それだったら、その恐怖の種を消してしまえば、「もっともっと」という馬車馬のような思い込みから解き放たれて自由になるのではないかと。

・・・と思いつつも、やめられないんだよね~自己探求!と、ドライヤーをしてもらいながら話した。

この悩み多き人生(大した悩みじゃないかもしれないけど)まだまだ学びは続くのであった・・・

岩手旅14・昭和のデパート大食堂 後半

03 12, 2017
岩手旅3日目(2月27日)の続き。花巻のマルカン百貨店の大食堂に着いて興奮が止まらないところから。

14時20分。マルカン大食堂。
まずは入口のレジで食券を買い、それを持って窓際近くの席へ。

席に着くと同時にウェイトレスさんがやってきて、食券の半券をちぎって持って行った。

お料理が出てくるのを待っている間、目の前に置かれたコレを堪能。

割り箸入れ!昭和のかほりがプンプンする。
この割り箸入れを、右から左から上から下からと、ありとあらゆる方向から眺め、楽しむ。

数分後、まずはお飲み物が運ばれてきた。

ハワイソーダ!清々しいほどの、青。

そして、お料理。

ポークカツとカツカレー。
ポークカツはお肉が分厚くて、ジューシー。カツカレーの方は甘めで、懐かしい味。
なおやんと「おいしいね!」「おいしいね!」とニコニコしながら、食べた。
私たちだけではなく、この大食堂で食べている人たちの顔を見ると、みんな笑顔だった。なんだか北斗星のラストランを思い出す・・・自然とニコニコしちゃう、昭和のあたたかい雰囲気。

本当はマルカン大食堂の名物『ナポリカツ』も食べてみたかったけど、私たちが着いた時にはもう売り切れていた。

次回こそ、ぜひ。

窓際席が空いたので、ハワイソーダを持ってすかさず移動。

なんか、落ち着くんだよここ・・・

窓からの景色をぼんやり眺める。

・・・もう住むか!ここに!

と、盛り上がってきたところで、デザートタイム。
まずは、ホットケーキ。

清く正しく美しく。

バターをとかしてっと・・・

ふかふかだよーホットケーキ!

そして、満を持して、ソフトクリームの登場。

長いよー長いよー
しかしこれで180円とは。すばらしい。

このソフトクリームをお箸で食べるのがマルカンのお作法。

(本当にみんなこうやって割り箸で食べていた。女子高生もおばあちゃんも、みんな。)
割り箸でソフトクリームを食べるなんて、なんとも不思議な気分・・・

大食堂をしっかり堪能した後、1階の売店で『マルカン思い出写真集』を購入。

一冊が1620円で、そのうち800円がマルカン存続の為の寄付にあてられると。食べて応援、買って応援、だ。

その後、花巻駅へ戻り・・・

綺麗な駅。ていうか、名前がすでに綺麗。花巻っていい響きだ。

東北本線で北上駅へ移動。

ここから新幹線に乗ってビューっと東京へ帰ると。

北上駅前のショッピングセンターで盛岡冷麺を購入し、17時半発のはやぶさに乗車。

はー、新幹線はらくちんらくちん!

乗ってしばらくして、福田パンパーティー。

ヤバイよヤバイよ・・・あんバター1つだけで1000kcalだよ・・・
ま、さすがの私たちもマルカンでお腹いっぱい気味なので、ここはおかず系のパンだけを平らげる。甘い系は次の日に持ち越しだ。


・・・という感じで、岩手旅日記は終了。
岩手県・・・今私たちの中で、ものすごく、アツい。
今日はなおやんが仕事帰りに東銀座にある岩手アンテナショップ『いわて銀河プラザ』へ寄り、これらを買ってきた。

白石パンの「フラワーパン」。
志たあめやの「岩泉牛乳せんべい」。
花巻・芽吹き屋の「笹まんじゅう」。
あと、盛岡冷麺も買ってきた。
岩手祭りや・・・!
プロフィール

YUKA

Author:YUKA
夫婦二人暮らし。
多趣味な夫にわりとついていく私のおぼえがき日記です。
たまにタリーズのベアフルやスタバのベアリスタたちと旅してます。
旅日記は旅先からのリアルタイム更新を心がけています。

リンクフリー。コメント大歓迎。





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2016年07月 南房総 (9)
2016年06月 沖縄 (15)
2016年06月 東北・国鉄485系ラストラン (10)
2016年06月 盛岡 (7)
2016年06月 ELレトロ福島号 (5)
2016年05月 会津若松 (8)
2016年05月 広島帰省 (3)
2016年04月 台湾一周旅 (18)
2016年04月 沼津・三島 (2)
2016年03月 北海道・フェリー・はまなす (16)
2016年02月 北海道・塩狩峠 (15)
2016年01月 北海道・塩狩峠 (14)
2016年01月 京都 (11)
2016年01月 青森・北海道 (18)
2016年01月 松本・浅間温泉 (8)
2015年12月 北海道 (17)
2015年11月 北海道 (10)
2015年10月 黒川温泉・大分 (12)
2015年09月 大分 (10)
2015年09月 村上・酒田・秋田 (9)
2015年09月 長野 (5)
2015年08月 横川・軽井沢・上田 (7)
2015年07月 台湾一周旅 (20)
2015年07月 沖縄 (16)
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